第1回ではネットの単純リターンについて解説をしました。
簡単におさらいをすると、
「毎年100万円ずつ増える資産運用をしている時に、6年目から7年目に増えた時の割合は何%か」
という疑問を解決するのに便利な計算式で、
単純リターン =((100万円*7年)/(100万円*(7年-1年)))-1
つまり6年目から7年目になった時、資産が16.6%増えたということが分かりますね。この、16.6%がネットの単純リターンです。

今回は、グロスの単純リターンです。
今回の計算式はもっと簡単で、ネットの単純リターンに1を足したものです。もしくは、ネットの単純リターンを算出する為の最後の引き算をしなければ良いのです。

グロスの単純リターン=Rt+1
または、
Rt=(Pt/Pt-1)-1←この太字を消す

さっきの式で置き換えれば、
グロスの単純リターン=0.166+1

グロスの単純リターン=1.166

この数字はつまりどういうことかというと、
116%です。
6年目で600万円の資産が、7年目に700万円になったのです。
だから、その時の増加した量を16.6%増加したと表現すればネットの単純リターンになり、116%にまで増加したといえばグロスの単純リターンとなります。

金融工学の中では、ネットを実質利回りグロスを表面利回りとか言います。
が、要は増える前のお金を含んでいるか含んでいないかの差でしかありません。